NYLIFE

ニューヨークのOLの生活あれこれ

選択的シングルマザーについて

 個人的に、自分の将来の選択肢として、single mother by choiceを検索していたら、実は日本でも話題になっていることに気がついて少し驚きました。

 

多くの女性と同じく私も今年で39歳になり、パートナーはいるけれど彼は子供のいる生活は考えていない。 二人で相談している段階だけれど、今を逃すと一生子供を産めない体になってしまうと思って、精子バンクを利用しての出産、つまり選択的シングルマザーの可能性を考え出しました。

 

アメリカでは日本よりポピュラーで、周りのレズビアンのカップルも精子バンクで精子を買って妊娠して出産したりしています。 卵子氷結して結婚、妊娠のチャンスを伸ばしている人もいます。 卵子氷結した女性の中から旦那さんを探すのを断念してシングルマザーになろうとして成功した方も、成功しなかった方もいます。

 

お互いに結婚する気はないけれど、子供は欲しいというコーペアレンツのマッチングサイトも存在します。これは一見デーティングサイトっぽいのだけれど、子供を作るだけのパートナーを探している同士を結ぶもの。 精子だけ提供のボランティアだったり、子供を一緒に育てるけど別々に住む、とか、いろいろな生き方や条件があって、自分似合う条件の人を探すようです。

 

 

今の時代って、”結婚して、出産して人生は幸せに、というのが常識だった時代” と、”個人の個性や、スタイルに合わせた生き方が尊重される時代” のちょうど変わり目なんじゃないかな、と思います。 

実際自分の中でもいろいろ葛藤はあるし、この決断は後戻りはできないし責任重大だから悩みます。

 

私は、私のパートナーのように子供はいらない、という生き方も尊重したいし、それでも彼を尊敬している。でも私が出産を諦めるのは自分の生き方に反するもの? 後悔するかな? でもそもそも私が持つ理想の家族像って、すでにもう古い考え? 私はそれでも彼と一緒にいる生活を望むの? それともやっぱり子供は欲しいし、家庭は築きたいから子供を望んでいる人で、尊敬できる人を探してから運よければ子供を授かるの? それとも結婚はいつでもできるから、子供だけでも産めるうちに産んでおいた方がいいの?  と、考えが行ったり来たりします。正解のない答えを自分の中で探してウロウロしています。 自分の考えを定めるって、すごく大変。

 

今まで計画もなく自由気ままに生きてきたツケが回ってきたのかな、とも思ったりします。 でも今改めて自分の人生を考える機会が与えられて本当に感謝しています。 

 

男性でも女性でも、自分のやりたいことばかり優先させていると、あっという間に月日が経っていくので 大まかな人生設計と、それに対しての行動が大事だな、と改めて思います。

 

 

子供を一人で産んで育てるには、スケジュールの面と、金銭的な面が一番の心配になってきます。 自分のケースで子供を一人で産んだ場合を想定してみました。

 

まずスケジュール。

私は日本に帰る気が今のところないので、子供をもし一人で産んだとしたら両親の助けはないものとして考え方がいいでしょう。

私は今フルタイムで働いていて、こちらの会社の育児休暇はなんと2ヶ月。 

産むギリギリまで働いていたとして、出産後2ヶ月後にはまた出勤。 

保育園のようなものをPre-school(プリスクール)というのですが、これは最低でも2歳から。

つまり、生まれてからプリスクールに入るまでの最低2年間はベビーシッターをフルタイムで雇うことになります。

プリスクール後は小学校、中学校、高校となります。

パッと見、5年間は完全にノンストップで稼働。

 

 

次に金銭的なことを考えてみましょう。

近未来にかかる費用は

出産費用、およそ$200万円と予想。 

フルタイムベイビーシッター2年間、年間400万 x2

プリスクール週5日、朝8時半から夕方6時までで年間300万円

(2歳から5歳まで)

 

ちなみに、去年から、3歳から公立のプリスクールに抽選で入ることができれば、公立の学校は無料と言うシステムが加わりました。運良く当選すると、毎年の300万円は3歳から5歳まで無料。

公立ならば小学校、高校まで無料ですが、住んでいる地域によって、学校と生徒の質がだいぶ変わってくるので引越しをしなければいけないかもしれません。そして人気の学校はやはり抽選。 私は子供をインターナショナルな寮生の学校に入れて、自立した人間になってほしい、という希望も以前からあったので、そうするとさらに出費はかさみます。

 

アメリカで一人子供を育てるのにかかる金額は2016年の時点でおよそ$250000 (2500万円)と言われています。これは生まれてから高校卒業までにかかる金額で、大学の料金は含まれていませんし、バケーションなどの費用は含まれていません。さらに、アメリカ全体の平均なので、都心だとさらに高いと予想されます。

 

子育ての費用に加えて自分の老後のことも考えると、子育てをしながら貯金ができるか、という問題も出てきて、恐ろしくなります。

 

 

次に

精子バンクを使っての妊娠するまでの過程も少し調べてみたので、ご想像とおそらく同じだとは思いますが、参考までに、そして自分の頭の整理として明日書かせていただきます。

 

ではまた!